これは大学時代の話です
先輩と私を含めて
5人で先輩の部屋で飲み会をしました
夜23時くらいにお開きになったのですが
タクシーの配車依頼できず
空車のタクシーを拾おうと
広島大学(旧キャンパス)前の
道路まで出ました

なかなか空車のタクシーがきません
困ったなぁと話し合っていると
チンチンと音がしました
この時間に?
普通に考えてこの時間にありません
深夜0時は過ぎていました

私だけ見えてるのかな?と思っていると
他の3人も見えていたみたいで
『丁度いいとこにきたー』と言っているのです
チンチン・・・
電車の停留場所に
電車が止まろうと減速しています
何人か乗っていました
これは幻影では無い
そんな確信が持てるくらい
はっきりしていました
ガーと電車の扉が開いたので
『これに乗るぞ』と誰かが言いました
慌てて停留場所に走りました
乗り込んだ次の瞬間
バタバタと下に落ちていきました
あるはずの電車の床が無いのです

ふわっとした瞬間
電車の線路に落ちていきました
私は二番目に落ち
先に落ちた人の上に落ちたので
痛みはほとんどありませんでした
ですが私の上に他の二人が落ち
一番下の友人は重みで悲鳴をあげていました
そんな時です
チンチン・・・
電車が走り去っていくのが見えました
後部の硝子窓の小さい所から
いっぱい人が覗いていました
気色悪い
酔いがさめたのか
そんな風に思いました
すると一台のタクシーが
ププーとクラクションを鳴らして止まりました
『お前ら乗らなくて良かったな!』
そのタクシー運転手も
チンチン電車が見えていたそうです
『痛い!痛い!』
その言葉ではっと皆が気づきました
『病院までいいですか?』
下敷きになった友人は
線路の鉄部分に当たったせいか
両膝・両腕を骨折していました
そして誰も
『これに乗るぞ』と言っていなかったそうです
酔ってはいましたが
直感的に乗ってはいけない気は
していたのですが・・・

『これに乗るぞ』という声が聞こえたと同時に
後ろから押され急かされたのです
それが
一番最後に乗った友人も
背中を押されたそうです
もし乗っていたら
どうなっていたのでしょうか?

タクシー運転手にも見えましたか?と聞くと
『見えても見たと言わない!』
『これが無事故の秘訣!』と
それ以上は口を開きませんでした
貴方の周りにもありませんか?
あり得ない時間に
走っている電車には乗ってはいけません
※画像はフリー写真素材【写真AC】【イラストAC】より
イメージ画像として使用しています


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